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過熱不十分のチキンカツ |
(質問内容)加熱不十分のチキンカツ今日の夕飯に、お肉屋さんで購入したチキンカツを食べました。しかし、そのチキンカツの一部分(一番分厚い部分)が、生焼けで、ピンク色でした。半分くらい食べてから気づいたのですが、食中毒になる可能性はありますでしょうか? |
(質問の回答) 鶏肉が生焼けだったみたいで、さぞ心配かと思います。生焼けの肉を食べたからと言って必ず食中毒になる訳ではないので、そこまで心配になられなくていいかと思います。細菌性食中毒になる条件としては、原因菌を殺菌せず摂取してしまった、摂取した食中毒菌の量が発症するのに十分な量であった、本人の体調が大きく関係します。今回の鶏肉の生焼けを食べてしまった件ですが、完全ではないがほぼ加熱されている点など考えると絶対に食中毒になるとはいえないかと思います。可能性は低いかと思います。しかし、絶対に食中毒にならない保証もありませんが、以下に鶏肉に多いカンピロバクター食中毒について説明したいと思います。 鶏肉に多い食中毒と言えば、カンピロバクターやサルモネラ菌であります。どちらも細菌性食中毒でありまして、熱には弱い食中毒菌です。ですので、鶏肉にごくごく最近では普通に付着している細菌ですが、加熱する事で安心して食べる事ができます。殺菌の目安としまして、サルモネラ菌が中心温度60度、カンピロバクターが中心温度75度1分の加熱で死滅すると言われています。今回の鶏肉ですが、うっすらピンク色だったとの事ですが、ちょうど中心温度が75度に満たない状態だったかと推測します。多くのタンパク質は60度から凝固変性をしはじめ、80度で完全に硬く白色に変性をします。十分の加熱ではなかったが、ある程度加熱をしているかと思いますので食中毒にならないかと思いますが、今後の様子を注意してみてください。 (参考) 食中毒について 食中毒の種類と症状 ボツリヌス菌 カンピロバクター 腸炎ビブリオ 病原性大腸菌 サルモネラ ノロウイルスについて ノロウイルスの症状 ノロウイルスの予防方法 カンピロバクターは喫食後、約1日程度で症状が出始めます。主な症状は、下痢、嘔吐、発熱などで一般的な食中毒症状を呈します。普通は、1週間程度症状が続きますが、嘔吐や下痢により菌を対外に排出する事で症状は緩和します。食中毒による下痢や嘔吐により、体内の水分がなくなり脱水症状になっている事が多いです。ですので、スポーツ飲料などでしっかり補給をし安静にすることをお勧めします。まれにですが、意識障害や呼吸困難などの症状が出ることがあります。このような症状が出たら躊躇せず近くの医師に診察する事をおすすめします。しかし、今回は原因菌の摂取量が多くないかと思いますので、ここまで激しい症状はないかと思います。 どうぞ、お大事になさってください。 |
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