ノロウイルスが非常に流行しているとニュースでも流されていますよね。ノロウイルスはウイルス性の食中毒（ウイルス性胃腸炎）であります。下痢や嘔吐を引き起こすノロウイルスが体内に入り爆発的に増殖するために発症します。ノロウイルスの予防は生ガキなどの２枚貝を食べない事といわれていますが、意外に多いのは二次感染です。これはノロウイルスが非常に感染力の強いウイルスであり、非常に少量でも体内に入ると発症するためです。ノロウイルスの患者さんが嘔吐や下痢などの症状を呈しますが、その汚物には不活化されてない生きたノロウイルスが大量に含まれております。そして、汚物などに含まれるノロウイルスは通常放置のままでも１ヵ月程度は不活化されず生きている事もわかっています。ですので、職場や家庭にノロウイルス患者さんがいると感染したり、気づかないが指や手にノロウイルスが付着し、その人が調理従事者ですと感染は食事を通して一気に感染が広がります。また、食材もドコでナニが付着するかわかりません。ノロウイルスも一般的な細菌性食中毒の原因菌の多くは熱に弱い特性があります。85度１分しっかり加熱をする事をおすすめします。どうしても加熱できない生野菜などの食材は、次亜塩素酸ナトリウム（塩素系漂白剤）などで消毒する事も大量給食施設では一般的になってきました。また、給食などの施設では手洗いや正しい手袋の使用の徹底を指導していますが残念ながら守れてない人も多いのも事実かとおもいます。
この様に食材だけではなく従業員の健康管理の徹底が非常に重要であります。下痢でも無理して調理してノロウイルス食中毒（ウイルス性胃腸炎）を発症する事故がおおいです。ノロウイルスに感染したら自宅待機です。残念ながら現時点ではノロウイルスを予防するワクチンや発症した際の特効薬はありません。体外にノロウイルスが排出されるまで待つしかありません。非常に感染する可能性があるトイレなどではしっかり手洗い、食事前で手洗いする事で二次感染のリスクを最小限にする事は可能です。
(参考）
食中毒について 食中毒の種類と症状
ボツリヌス菌 カンピロバクター 腸炎ビブリオ 病原性大腸菌 サルモネラ
ノロウイルスについて ノロウイルスの症状 ノロウイルスの予防方法
